橋爪耳鼻咽喉科医院
電話 027 221 2745

喉のはなし

喉のしくみ

口の奥の方には咽頭と喉頭があります。
咽頭は空気の通路と食べ物の通り道が交わっている所で、まわりを複雑な筋肉にとり囲まれていて舌と共同作業をして食べ物を食道へ送り込む働きをしています。
又呼吸に際しては外気の加温、加湿、埃をとり除くフィルターの役目を果たす他、咽頭のまわりには扁桃といわれているリンパ組織が沢山あって外から入ってきた細菌、抗原から体を守る役目も果たしています。
口を開けると口蓋垂(のどちんこ)の両側にふくれて見えるのが俗に扁桃腺といっている口蓋扁桃なのです。
喉頭は気管の入口にあって人が食べ物を飲み込むとき誤って気管へ入らないよう弁の役目をしています。
もちろん空気の通り道ですし、声を発するという大切な役目も持っています。

喉の病気

のどの病気は耳鼻咽喉科以外でも扱いますが、やはり耳鼻咽喉科で治療を受ける事の多い領域です。
風邪をひく殆どの場合、のどの症状として扁桃炎、咽頭炎、喉頭炎のいずれかを伴います。更に「耳」の所で述べたように中耳炎も併発する事が多いので注意が必要です。
のどが痛い、のどが赤い!!扁桃腺炎について少しお話しましょう。
扁桃腺炎は過労、感冒、気温の変化などから来る細菌感染で起こります発熱、悪寒、倦怠感と烈しい咽頭痛が特徴です。
重症になると扁桃の囲りに膿がたまる扁桃周囲膿瘍を起こし食べ物はもちろん水分も取れなくなる事もあります。
口蓋扁桃(普通にいわれる扁桃腺)には沢山のくぼみや、ひだや、切れ込み(これを陰窩と言います)があって、陰窩の内部にはリンパ組織があり外部からの細菌、抗原を防ぐ重要な役割をしていますが逆にこの陰窩に細菌がたまって化膿巣を作りやすいとい弱点も持っているのです。
この陰窩に細菌が住み着いてしまうと体の他の臓器にも悪い影響を与えリュウマチ熱、腎炎、関節炎などの病気を引き起こすこともありますので、のどが痛い・・風邪?とほおっておかないで早めの耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
治療の方法としては全身を安静にして水分を十分に取ること、局所の清潔、うがいが大切です。
又医師の処方による抗生剤、抗菌剤投与で細菌を抑える事もありますが、その際痛みや熱が下がると服用を止める人がいますが、症状が収まっても細菌は生き残っていて再発したら慢性扁桃炎に進む事もありますので、薬は処方された通りに必ず服用する事をおすすめします。